

松田茉莉
@cotomato
さざなみぶんがくという名前で本を作っています。
- 2025年12月16日
- 2025年12月9日
「国語」から旅立って温又柔借りてきた読み終わった中学生以上すべての人のための 「よりみちパン!セ」新曜社さんのシリーズ。 2歳に来日した台湾人の 温又柔さんは成長するうちに こくごが大好きになって行く。 こくごと家族が話す台湾語を 翻訳することも大好き。 だけど英語を学び、国語が日本語であることを 知り、英語のテストで自分の名前の答案が ×になったり、留学や進学で訛りを 指摘されたりする。 中華民国だった頃の 中国と台湾の関係の変化に揺らぎながら、 母国語という幻想を捨てて行く! - 2025年11月28日
あのこは貴族 (集英社文庫)山内マリコ読み終わった買った読み終わった。箱入り娘のお嬢さまの華子の婚活、結婚と、地方から猛勉強して進学してた時岡美紀。慶應の内部生と学部生の壁とか、東京が地元なのか、東京がアウェーなのか、代々住んで裕福な家庭なのか、成金、地方民と称されてしまうのか。日本の家族制度や結婚に踊らされる若い女性や、世の中がそういうふうになっていることを学んでしたたかにサバイブしていく時岡美紀と、主張を憶え、解放されていく華子。今一生懸命頑張っている女性のための物語。男の人にも読んで欲しいな。 - 2025年11月23日
- 2025年11月22日
辺境・近境村上春樹読み終わった買ったずっと移動時間や待ち時間の合間にちまちま持ち運んでた。村上春樹の紀行エッセイ。カバンに入れて読まずに持ち歩くのもあれも一種の読書だと思う。運ん読?そんな感じで今日は大阪へ向かう阪急電車のなかでついに読了。色んなとこへ村上春樹は言ってて、目的のない旅から呼ばれたような旅、無人島には正直何しに行ってんねん、と突っ込みたくなる。あと震災後の神戸街歩きなど。アンダーグラウンド未読だけど、阪神大震災と地下鉄サリン事件が村上春樹に影響を与えているのは明らかだから積読に加える候補がまた増えた。 - 2025年11月18日
FACTFULNESS(ファクトフルネス)オーラ・ロスリング,ハンス・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド,上杉周作,関美和借りてきた読み終わった今更感のあるベストセラー。でもコロナとか感染症に著者がもし生きていたらと思うことはあるけれど、今読んでも学ぶことは多い。メディアはわかりやすい映像を流す、世界は良くなっている。悪いと悲観的なニュースのほうが広まりやすい。客観的に事実を、世界をデータから、あるいは見聞なり対話で把握すること。知ること。 - 2025年11月17日
嘘つきのための辞書エリー・ウィリアムズ,三辺律子借りてきた読み終わった図書館で予約した記憶がないけど深夜にぽちぽちしてたから、面白そうと思ったんだろうけど、読む前は辞書だと思っていたら、辞書編纂者が登場する海外小説だった。舞台はロンドン、19世紀と現代が交互に出てくる。これ、英語がわかれば面白いだろうなあと思いながら、日本語訳で出してくれたことに感謝!向こうではどんなカテゴリというか、読者に受けるんだろうとかそういうことも考えながら読んだ。英国らしく皮肉めいてクリスマスカロルのスクルージみたいな登場人物もいる。 - 2025年10月31日
ないようである、かもしれない星野概念借りてきた読み終わった星野概念さんはトークイベントでご一緒したことがあるのだけど、発酵が好きと仰る通りふわふわした方だった。概念っていいペンネームだなと思ってたけどバンドで作詞やコンセプトを決めてたから概念とかその他メンバーのネーミングのエピソード面白過ぎた。救急医療の場に患者さんに医者と認識されず天パの人がいちばん喋れたから呼んで来てと呼ばれたことが嬉しくて、これは天パじゃなくて人工ですって髪型について力説してるのも笑える。本人から伺ったけどやまゆり園に関わられてたそうで、それが本の中でも語られてる。ふわふわしたお医者さんでも精神医療には熱い。 - 2025年10月30日
太陽肛門ジョルジュ・バタイユ,Georges Bataille,酒井健借りてきた読み終わった図書館で何気なく手にしたんだけど、かなりの異作。解説読んでなんとかわかるか、でもバタイユの文才もあって面白い。言いたいことが何一つわからん、とか下劣という反応が出てもおかしくないけどこういう文章もあっていいよね、という感想。 - 2025年10月19日
- 2025年10月18日
TIMELESS朝吹真理子読み終わった買った一気読み。面白かった。壮大なんだけど、描かれているのは愛とか家族とか普遍的なことで、子供も持ちたくないからうみと結婚するアミと、ひとを好きになれないからそれを受け入れるうみの関係性がもどかしくもいとおしい。二部構成で後半はまた多層的な未来が描かれていくのだけどそんな未来もどこかに存在するのかもしれないと思える。 - 2025年10月12日
女中がいた昭和小泉和子借りてきた読み終わった資料として借りた一冊だけど、なかなか面白かった。当時の女中さんの仕事量も半端ないけど、現代においていくら家電が発達したとはいえ、家事はもっとアウトソーシングできないのかなあ。 - 2025年10月12日
- 2025年10月10日
ぬばたま北夙川不可止読み終わった買った伯爵と呼ばれる歌人、北夙川不可止の長い歌人生活においてようやく出された第一歌集。黒い猫ぬばたまを愛し、無くし、建築や美術に造詣が深くゲイというセクシュアリティを持つ。昔、本人とお会いしたことがあるので懐かしく読みました。 - 2025年10月10日
幻滅と別れ話だけで終わらないライフストーリーの紡ぎ方きたやまおさむ,よしもとばなな読み終わったかつて読んだなんかうまくいかないなというとき、折に触れて読み返す本。今回はなんか新しい発見とかはなかったんだけど、「愛することはいっしょに同じ方向を見ること」サン=テグジュペリの言葉と小津安二郎の『東京物語』のワンシーンが引用されていて、なんかわかるし、そうありたいなあと思った。 - 2025年10月6日
声を出して、呼びかけて、話せばいいのイ・ラン,斎藤真理子,浜辺ふう読み終わった買った血縁関係って本当しんどい。壮絶な家庭環境のなかで生きてきた著者と、失ってしまった家族や愛猫や友人の死や、自分が死にたいって思ってるのに助ける側になってしまうこと。献身ではなくて、美談でもなくて、そうせざるを得なかった、そう生き抜くしかなかった。自分の弱さと向き合っているとても強く脆い人。彼女に本があって、表現があってよかった。 - 2025年10月6日
あやうく一生懸命生きるところだったハ・ワン,岡崎暢子借りてきた読み終わった最近疲れて迷走している感が拭えないので、同じ世代の韓国のイラストレーター、会社員というダブルワークで突然仕事を辞めて好きに生きてみたという男性のエッセイを読んだ。韓国も競争社会だから生き抜くの大変そうだよな、と思って読んだ。私も一生懸命生きるところだった。脱力して人と比べずに生きよう。 - 2025年10月5日
- 2025年9月26日
たすかる料理按田優子,鈴木陽介借りてきた読み終わった読んだらスパイスを揃えたくなってしまう。なんか読んでごはんって毎日ご馳走である必要なんてないよなとか、身体が欲するもの食べて寝て起きて、また食べてたらいいんだよなあとかそういうことを感じた。料理をすることも自然体で。 - 2025年9月26日
戦う姫、働く少女河野真太郎読み終わった買った色々と考えされられた。依存労働、感情労働。私もこれを無報酬でやってるからしんどいんじゃないかとか。シスターフッドであるとか、ポストフェミニズムであるとか。女だから抗えないことも、女だから抗わなきゃいけないこともある。
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